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椿油は、善玉(高比重リポ蛋白:HDL)コレステロールの
働きを助ける「オレイン酸」を、最も多く含む天然植物性油 |
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近年、椿油に最も多く含まれる脂肪酸である「オレイン酸」の優れた働きや特性が明らかになってきました。中でも疫学上、善玉コレステロール値を高め、悪玉(低比重リポ蛋白:LDL)コレステロール値を下げる効果があると言われており、これにより(粥状)動脈硬化の予防など、身体の循環器系統に一定の保健効果があると言われております。なお、一昔前に同様な働きとして話題となった「リノール酸」も椿油には少量ですが含まれています。ただし、リノール酸は上で述べたように酸化や油脂性過酸化物の生成がしやすい脂質であるばかりではなく、これの取り過ぎは逆に疾患の原因になるとの指摘もなされています。
また、椿油は「オレイン酸」の抗酸化作用により悪玉コレステロールを酸化しにくくするなど、身体の中で活性酸素と結合してできる油脂製過酸化物(過酸化脂質)になりにくくする効果があると言われています。
なお、適量摂取による椿油が疾患の原因になるという指摘は、平安時代から現在に至るまでほとんどありません。 |
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肌のトラブルは皮脂の分泌に関係しています。乾燥肌、荒れ性肌は皮脂の分泌不足が原因です。こんな時、同じ様な成分を補ってやるのが最良です。人の皮脂成分の約60%といわれる中性脂肪(トリグリセリド)は、椿油に含まれるオレイン酸トリグリセリドと呼ばれる中性脂肪と同じ仲間の脂質です。椿油はオレイン酸を79%〜85%含む、天然植物油の中でたいへん人の皮脂成分に近い成分をもったオイルなのです。
(※トリグリセリド:トリグリセライド) |
食品や化粧品である椿油の酸化や変質は、健康を害したり髪や肌を痛めるもとになりますが、椿油は本来、オレイン酸が豊富で、多価不飽和脂肪酸であるリノール酸やリノレン酸の含有量が少ないため、酸化や変質がしにくい植物油です。なお、食品や化粧品規格に適合する椿油は、脱酸(精製の一工程)という操作により、椿油の主成分であるトリグリセリド(例えばオレイン酸トリグリセリド)から離れた脂肪酸(遊離脂肪酸、たとえば遊離オレイン酸))を除去して、「酸価(油中における遊離脂肪酸の含有量を求める際の基礎数値)」を非常に低く抑えるとともに、「過酸化物価」を0(ゼロ)にします。 |
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椿油は乾燥性と酸敗性の無いオレイン酸の含有量が多いために、不乾性油と呼ばれる油に分類されます。不乾性油か否かの判断は、一般に、下記の「ヨウ素価」の数値によります。
不乾性油は、その主成分であるオレイン酸の性質から、油を空気中に放置した時に、全く乾燥・固化しないものをいいます。つまり、「保湿力が高い」、「蒸発しにくい」 油であることを意味し、髪や肌を長時間しっとりと艶やかに保つ効果に優れている油、ということになります。実際に、椿油はこの性質を利用して頭髪油や乳液、保湿クリームの基剤になっています。この性質は、椿油を構成している脂肪酸の種類(脂肪酸組成)や性質の違いに起因するものです(乾性油は不飽和度が高い、すなわち炭素の二重結合の多い脂肪酸を多く含んだ油であり、不乾性油はその逆です。つまり、油脂の乾燥性は、その脂肪酸中に二重結合を多く含むほど強くなり、少ないほど弱くなるという訳です。)。
そして、不乾性油は、発煙点(油を加熱して煙が立ち始める温度)が高い油であることも意味します。なぜならば、油煙というのは、油が盛んに乾燥(気化)しているという合図だからです。椿油が不乾性油であるということは、例えば短時間に高い油温で天ぷらを揚げることができるということです。
また、不乾性油には天ぷらを揚げた後、天ぷらと空気中の水分との間にできる油膜で天ぷらがなかなかしなびずにカラッとした感じが保たれる、というような鮮度を保つ効果もあるようです。 |
| [ヨウ素価] について |
| その油が乾性油か不乾性油かを判断するより所となり、オレイン酸含有量を推計できる数値に「ヨウ素価」があります。これは、その油に含まれているヨード含有量測定値であり、脂肪酸の不飽和度が高ければ(不飽和結合、二重結合が多ければ、すなわちオレイン酸含有量が少なければ)乾燥しやすい(ヨード含有量が多い、酸素と結合しやすい)油となり、逆に低ければ(オレイン酸含有量が多ければ)乾燥しにくい(ヨード含有量が少ない、酸素と結合しにくい)油となる性質を利用して油のヨード含有量を化学的に測定するものです。通常、ヨウ素価(ヨード含有量)が130以上の油を乾性油、100を超え130未満の油を半乾性油、100以下の油を不乾性油と呼んでいます。一般に、ヨード含有量の少ないオレイン酸が豊富な椿油のヨウ素価は78から88まで(ツバキ油は83まで)とされていますから、この数値だけをみても乾燥性のない、酸化・変質しにくい油であることが分かります(乾燥性がなく、かつ、一定の条件下で酸化・変質しにくい脂肪酸はオレイン酸だけです)。 |